発達障害児が他人と仲良くなる衝撃の方法

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発達障害児育児(現在)

 また熱中症になってしまって寝込んでいました。あれだけ気を付けていたのに。まだまだ日中は暑い日も多いのでみなさんもお気を付けください。

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コミュニケーションの障害

 発達障害というのはコミュニケーション能力の障害です。誰かと仲良くなりたくても、その方法がわかりません。そもそも人に興味がないことも多いですが。発達支援センターでも、常時15人くらいの就学前の幼児がいるのに、興奮した奇声やパニックで泣き叫んでいる声以外は静かなもので、誰もおしゃべりしたり一緒にあそぼ!とかありませんでした。親同士のおしゃべりくらいです。

 そんな中にA君がいました。A君は発達の凹凸がかなり極端なタイプで、視覚優位で驚異の記憶力を誇り半年前に一度読んだ絵本もすべて覚えているような子です。しかし、感情のコントロールは大の苦手で、朝の会の点呼で一番に呼ばれなかっただけで大パニックを起こし泣き叫びます。

 コミュニケーション方法は暴力で、とにかくすべての子を殴って回ります。移動方法は普通に歩けるのに高速四つんばい。ちょっとしたきっかけで感情のコントロールを失い暴走します。

 A君のママは「支援センターに来る前は、これは個性だと思っていた」と言っていました。実際「個性だから!障害なんてとんでもない!」と発達支援センターに拒否反応を示すママさんたちも多いのです。しかしA君ママは周囲の助言を受け入れ、1歳代からセンターに通っています。

A君の初恋

 そんな4歳児(本来は年少の年齢)のA君ですが、支援センターに通ううちに気になる女子ができました。それは同じセンターに通うある自閉症の女児の二歳の妹Bちゃん(健常児)です。精神的にも幼いことの多い発達障害児なので、二歳くらいの女の子とちょうど気が合ったのかもしれません。

 A君は午後の自由あそびの時間には必ずその妹Bちゃんのところに行って色々話をしたりしていました。

 午後の自由遊び時間は支援員の先生も見てくださいますし、親も子どもたちを目の届く範囲で遊ばせられるので油断してちゃんと見ていないことも多く、たまに子どもたちが部屋の外(屋内ですが)に脱走していることもありました。

 また、付属の託児所は午前中のみで、お弁当から帰りの会までは親が見なければなりませんでしたが、午後からはつい油断して自由時間はママさんたちとおしゃべりに夢中になってちゃんと見ていないこともありました。見ていなくても、部屋の中ですし人の目もたくさんありますし特に危険なものもありませんからね。

 そんなとき、事件が起きました。

仲良くなりたいけど方法がわからない

 私がたまたま1歳のアヤちゃんを追いかけて廊下の奥の階段にやってきたとき、同じく部屋を脱走していたA君とBちゃんが立っていました。

 特にケンカしているということもなく、仲良く遊んでいた二人でしたが、突然A君がBちゃんを階段の下に突き落としたんです!

 幸い下がカーペットだったこと、2歳児の体の柔らかさなどで大事にはいたりませんでしたが、Bちゃんが下に落下するとき一瞬私も背筋が凍ったのを覚えています。

 もちろん、発達障害児がみなこのような行動をするとは限りません。しかしA君は、Bちゃんと仲良くなりたいけどその方法がわからなかったのです。そして、そのわからないストレスを目の前から無くすためか突き落としてしまうという予測不可能な行動に出てしまいました。

 それから階段は施錠され立ち入れなくなりました。私も絶対にアヤちゃんから目を離さなくなりました。

 もちろんA君のママは、A君が問題を起こすたびに短い文でわかりやすく注意したり粘り強くちゃんとケアしています。しかしその思いはA君には1ミリも伝わりません。

誰かと仲良くなりたいのに真逆の方法を取ってしまうA君を見て、発達障害者とはこんなに孤独なものなのだととても悲しく思いました。

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夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

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