発達障害者のクリスマス会はパラダイス

スポンサーリンク
発達支援センター(3歳)

 ちょっと季節外れではありますが、社会福祉協議会で行われたクリスマス会の出来事を思い出したので書いてみます。

スポンサーリンク

社会福祉協議会とは

 社会福祉協議会(社協)とは

社会福祉協議会は、民間の社会福祉活動を推進することを目的とした営利を目的としない民間組織です。昭和26年(1951年)に制定された社会福祉事業法(現在の「社会福祉法」)に基づき、設置されています。
(中略)
皆様がお住まいのもっとも身近な地域で活動しているのが市区町村社会福祉協議会(市区町村社協)です。高齢者や障害者の在宅生活を支援するために、ホームヘルプサービス(訪問介護)や配食サービスをはじめ、さまざまな福祉サービスをおこなっているほか、多様な福祉ニーズに応えるため、それぞれの社協が地域の特性を踏まえ創意工夫をこらした独自の事業に取り組んでいます。

引用元:https://www.shakyo.or.jp/recruit/about/index.html

 とまあ要するに、その地域の介護、障害者福祉など地域の社会福祉を助けてくれる団体です。

療育と行事ごと

 そんな社協と療育とは普段はそれほど関わりはなかったのですが、一年に一度のお楽しみがあります。それが、社協が市内の障害者のために福祉会館の大広間で開いてくれるクリスマス会なのです。

 初年度は療育にはいったばかりでどんなものかわからなかったので行きませんでしたが、タカ君が療育に行きだして一年経った3歳の冬に初めて行くことになりました。もちろん一歳半の妹アヤちゃんを抱っこ紐で背負いながらです。

 ちなみに、療育でもお誕生会、クリスマス会、節分、ひなまつりなど主要なイベントはすべてやります。なぜかというと、療育を出て幼稚園保育園などに行くとき、初めてだと怖くて参加できないからです。やったことのない経験というのを自閉症児は非常に嫌がります。療育で経験しておくことで、外の社会に出てもパニックにならずに参加できるのです。

 ただし、鬼の出現でパニックになるといけないため節分には怖い鬼は出さず、落花生をビニールシートにまいて、それを拾って楽しみました。

社協のクリスマスってどんなの?

 その日はいろんな人たちが市内の障害者のために善意で集まってくれます。もちろん、発達支援センターの指導員の先生たちもサンタさんの格好をして受付などをしてくれます。参加することができるのは、市内の障害者施設に通う子どもから大人までとその保護者たちで、予約制です。

 受付で袋いっぱいのお菓子やジュースももらえて、子どもたちは大喜び。これらはすべて市内の企業さんたちからの寄付で賄われています。本当にありがたいことです。

 プログラムは、まずサンタさんの劇。もちろん誰も聞いていません(笑)そんな長い劇を集中して見たり理解したりできない人ばかりですから。でも、聞いてなくても見てなくても誰も怒ったりしません。

 次に、保育園の先生たちによるクリスマスソングのダンス。これは、興奮した大人の発達障害者の方たちが乱入していっしょに踊っていました。保育士さんの周りをグルグル周りながら無表情で踊っているので、街でされたらちょっとビビっちゃうかも。でもここだからOK。

 その次はみんなで輪になってサンタさんの帽子をかぶってダンス。タカ君は人がいっぱいすぎて怖がって行けませんでした。アヤちゃんは帽子が怖くて号泣。

 最後は、この市内では有名なボランティアの方がたによるバンド演奏です。みんなで思い思いに鈴やカスタネットや太鼓など、配られた簡単な楽器で参加して思い切り音を鳴らして楽しみます。

たくさんの善意に包まれて

 私がこれに参加して思ったのは

miki
miki

え?この小さな町にこんなに困っている人たちがいたの?

 ふだんは目にすることのない、目にしても気づかないふりをして通り過ぎてしまう発達障害者の人々。この人口15万人程度の小さな田舎町にも、ざっと見ただけで子どもから大人までおよそ200人くらいいらっしゃいました。その付き添いの人もいるのでその倍くらいですね。中には外国人のダウン症の方もいらっしゃいました。

 いつもは世間に配慮して、場にそぐわない行動ばかりする発達障害児のタカ君と肩身を狭くしてひっそり目立たないように生きている私たち。でもこの日この場所だけは、催し物の途中で思い切り歌っても、先生たちのダンスに思わず立ち上がって踊ってしまっても、全然座ってられなくても聞いてなくても誰にも責められない。お前は〇〇障害だって指さされることもない。迷惑そうな顔をされることもない。だってみんなそれぞれの生きづらさを抱えた、同じ痛みを分かり合える人たちだもの。

 大人の障害者の方たちも、年一回のこの催しをとても楽しみにしていて、自分ひとりで目的地に来て家に帰る練習にもなっているそうです。

 このひとときは、街の皆さんの善意でできたつかの間のパラダイス。本当にありがたいクリスマスプレゼントになりました。

 帰り道の路上、アヤちゃんが前抱っこのまま咳で吐いてしまい修羅場になったこと以外は楽しいクリスマス会でした。

↓ランキングに参加しています!よかったらポチっと押して応援よろしくお願いします
プロフィール
このブログを書いてる人
miki

夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

mikiをフォローする
PVランキング用
PVアクセスランキング にほんブログ村
発達支援センター(3歳)
スポンサーリンク
mikiをフォローする
自閉症の四角い青空

コメント

タイトルとURLをコピーしました