発達障害児のトイレトレーニングは長丁場

スポンサーリンク
発達支援センター(3歳)

 トイレトレーニングは子どもによってはとても大変です。定型児でも苦労するトイレトレーニングですが、人より感覚が鈍いと言われる発達障害児の場合は、たいていの場合、定型児の何倍も苦労することになります。

スポンサーリンク

トイレトレーニングを始める時期

 私は長男が二歳の終わりごろから始めてみましたが、時期が寒かったこともあり失敗ばかり、また言葉が全然しゃべれないのにできるわけもなく、あえなく挫折。また、妹がまだ赤ちゃんで手がかかることから、赤ちゃんの世話とトイレトレを両立するのは無理だなと思い、延期することにしました。

 療育に通い始めて半年くらい経ちABA療法が効いてきて、言葉が二語文になり、ある程度意思の疎通ができるようになった三歳なかばくらいで再度始めることにしました。

まったく先が見えない

 療育に通い、先にトイレトレーニングを始めている子たちが「僕トイレいく!」と手を挙げてトイレに行くのに刺激され、「僕もトイレ行く!」といっしょに行くのはいいのですが、まったくできません。すぐに粗相をしてしまいます。

 パンツがぬれてもそんなに気持ち悪くないし、おもらししたら恥ずかしいという感覚もないし、私の言っていることもわからないんです。幼児教材のトイレトレグッズやDVDなどを繰り返し見せてもダメです。家でも布パンツで過ごしてみましたが、粗相をしてもまったく気持ち悪くないみたいです。ついでにいうと、トレーニング用の濡れた感じがわかるオムツというのはまったく効き目がありませんでした。とりあえず、車の中で粗相をされるのは困るので、発達支援センターに通園する車の中では給水パッドを当てることにしました。

他の子を見て覚える

 ただ、先に出来ている他の子が用を足しているのを見て、トイレとはこういうものなんだというのは漠然とわかってきたようです(こればっかりは私が実演することができませんからね)。主治医も、できればパパにトイレを実演してもらって見せたほうがいいと言っていました。こういうときに集団というものは力を発揮しますね。それに、失敗しても療育の場ではブロックカーペットになっていましたので、その部分を取り外して新しいものに変えてくれるし、先生も手伝ってくれるし、家で失敗するよりは楽でした。

 家ではまずはおまるから始めました。おまるには「おまるシート」という便利なものがあり、おまるを汚さずに丸めてポイすることができます。ちょっと抵抗がありますがそれをリビングに置いておき、雲行きがあやしくなったらおまるに座らせます。そして、偶然成功するのを待つという途方もない作業です。

 冬の寒い日、ワンオペで赤ちゃんと三歳児の長男をお風呂に入れようとすべて脱衣した直後に大きいのを粗相された日は泣きましたね。一回粗相するごとに床を拭いてパンツを寒い戸外で洗って、洗濯機で別洗いして…とやっていたら一回15分くらいはかかってしまいますしね。

 トイレトレの本にはたいてい「怒ってはいけない」と書いてありますが、人間には限界というものがあり、けっこう怒ってしまっていました。

ようやくオムツが取れた方法

 どれもうまくいかないので、一度療育センターの一番偉いセンター長にアドバイスを求めたら「午前は時間を決めてトイレに行き、午後はトイレに行きたくなるのを待つのはどうでしょう?」と言われて実践したら、なんと半日でおしっこが言えるようになりました!センター長さすがです。

 おしっこはなんとか成功し始めましたが、一番苦労したのはうんちです。おしっこのほうは、夜中はおねしょしますが、昼間は療育でみんなのやり方を見るうちに4か月かかってなんとかできるようになりました。しかし、うんちのほうは、きばることが難しいのか、どうしてもおまるではできないのです。うんちの粗相はこちらも精神的ダメージが大きく、本当に憂鬱でした。

 どうにもこうにもうまくいかないので、私が最終手段として出したのが「モノで釣る」です。これは決してやってはいけないと育児書に書いてありましたが、そんなの関係ねえ!これ以上粗相されると私も限界!

 そして、連日のように

miki
miki

おまるでうんちができたら好きなミニカー買ってあげる!

 と言い続けました。そうすると、目標ができた長男はがぜんやる気になりました。そして、ある日の療育にいくために忙しく洗濯物を干していたとき、長男が私を呼ぶのです。なんだよもう!忙しいのに~!と思いながら行ってみると…

 おまるの中に、ミニカーで釣った成果が!もう嬉しくて、長男を誉めまくりました。長男は戸惑っていましたが、私に褒められてうれしそう。その日の療育の帰りにさっそくミニカーを買いに行きました。この成功体験で、次からはおまるでできるようになり、ほどなくトイレでも大小ともにできるようになりました。

 そう頻繁でなく、それで結果が出るのであれば、モノで釣る作戦もそう悪くはないと思います。ちなみに、完全にオムツが取れたのは、トイレトレーニングを始めてから実に7か月後のほぼ4歳になろうとしている頃のことでした。夜のオムツはさらに遅く、年長の夏に取れました。医者からは「この発達指数では小学校までにオムツが取れたら万々歳」と言われていたので、それよりは早くとれたと思います。

↓ランキングに参加しています!よかったらポチっと押して応援よろしくお願いします
プロフィール
このブログを書いてる人
miki

夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

mikiをフォローする
PVランキング用
PVアクセスランキング にほんブログ村
発達支援センター(3歳)
スポンサーリンク
mikiをフォローする
自閉症の四角い青空

コメント

タイトルとURLをコピーしました