自閉症の長男の便利ロボットからママになれた日

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発達支援センター(3歳)

 自閉症スペクトラムの典型的な症状には、主に言葉が遅いというものがあります。それに、人への愛着も感じにくい子が多いのです。うちの二歳で診断された長男タカ君も、この二つが強く出ていました。

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え?発達障害児と定型児はこんなに違うの?

 自閉症児の育児は本当に大変です。それは、二番目の健常児アヤちゃんを育てていて本当に実感しました。正直アヤちゃんなら三つ子でも大丈夫な自信があります。それくらいタカ君を育てるのは大変でした。アヤちゃんはいつもママがいないとダメだし、困ったらママを頼ることができます。勝手に公園を脱走することもないし、つっかえ棒をしないと自宅の掃き出し窓から脱走することもありません。

 驚いたのは外食です。タカ君は店に着いて3分で脱走しますし、ずっと座っていることができないので私と夫が交代で店の外に連れ出して散歩していました。興奮して食事は食べません。それが三歳代はずっと続きました。

 しかし、アヤちゃんは二歳でも私と二人で外食できるのです。フードコートで「ごはん取ってくるからここで待っててね」というとおとなしく座って待っています。

miki
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え?普通の子ってこんな楽なの!?

 初めて二歳のアヤちゃんと二人でショッピングモールに行って外食して、なんの苦労もなかったのはほんと衝撃でしたね。

アイコンタクト

 アイコンタクトとかタイプしてしまうと、検索連動型広告にコンタクトレンズが出てくるんですよね(笑)まあそれは置いといて、一番違うなと思ったのは、目でわかりあえることです。アヤちゃんは言葉も早かったですが、たとえしゃべれなくても身振り手振りやアイコンタクトで言っていることがわかったんです。

 タカ君は、私のことを何かをしてくれるロボットだと思っていたと思います。階段が登れなくて泣けば、よっこいしょと抱っこして上に連れて行ってくれるロボット。高くて取れない場所にあるおもちゃを取ってくれるロボット。公園に連れて行ってくれるロボット。そこにコミュニケーションはありません。三歳くらいまでのタカ君からはなんの愛情もプラスの感情も受け取ることができませんでした。

私の夢

 私にはひとつの夢がありました。それは、タカ君に「おかあさん大好き」って言ってほしい。ただそれだけです。普通の子ならきっとしゃべりはじめてすぐに言ってくれると思いますが、タカ君は何百種類の車種は言えても、感情を口に出すことは難しい。形のないものを理解するのは難しいのです。

 そんなタカ君も、ABA行動療法と療育センターと発達外来と言語関連に暑い日も寒い日も土砂降りの日も雪の日も通い続けた結果、私に少しずつ愛着を見せるようになりました。

 相変わらずドタバタのある日、いつものようにタカ君をギュッと抱きしめてから歯磨きをしたあと、タカ君がこちらを無言の笑顔で見つめています。そしてふいに

タカ君
タカ君

さんだいすき

miki
miki

え?今なんて!?

タカ君
タカ君

おかあさん、だいすき

 ふいに私の夢がかなったんです!タカ君が4歳になる直前のことでした。

 その瞬間、今までの大変さとか苦労とかすべて吹っ飛んで、力が抜けて座り込んでしまいました。

 でもここで泣いちゃいけない!タカ君が「だいすきって言ったら泣いちゃうから言ったらいけない」と勘違いしてしまう可能性があります。

 その日、子ども2人を寝かしつけたあと、私の枕はびしょびしょになりました。

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夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

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自閉症の四角い青空

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