三歳児健診で発達障害児にこんな項目できないよ!

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発達支援センター(3歳)

 知的障害を伴う自閉症スペクトラムの長男タカ君。なかなか言葉で伝えることができません。そんな彼に、三歳児健診はうまくできるのでしょうか。しかも、家で事前にやっていくことがけっこう多いし難しいんですよね。

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尿検査の工夫

 尿検査って、あのートイトレ終わってないんですけど…家から採尿して持っていくんだけどどうやって採取すればいいんだろ??

 これは、朝タカ君が起きる直前にオムツに化粧用コットンパフを何枚か入れておき、朝の排尿したタイミングでそれを取り出し、トイレで絞って検査容器に入れるという荒業を使って乗り切りました。なにか異常が出るとしても、コットンパフで異常が出たり検査結果が変わったりはしないでしょうということで。

 もしマネされるかたは自己責任でお願いします。ちなみに検査結果に異常はありませんでした。今現在ふつうに取れるようになりましたが一度も異常はありません。

視力検査の工夫

 まず苦労したのが視力検査です。なぜかというと「遠くにあるあのCマークの開いている方向を差す」ということが理解できないからです。言葉で説明するのは難しいですし、三語文以上の説明はタカ君はわかりません。視力検査のマークが遠くに離れているので、なかなかそこに集中することもできません。さらに片目だけつぶるということもできないので、自宅では事前検査はできませんでした。

 そして、やっぱり保健所でも他の子のようにはできませんでした。そうすると私の担当の保健師さんが奥から大きな立体のCマークを持ってきてくれました。これはランドルト環ハンドルというそうです。あのCマークは正式には「ランドルト環」という名前で、それをハンドルのように持つからそういう名前がついているそうです。

 ランドルト環ハンドルを持たされたタカ君は車みたいで大喜び!そしてそのまま気が散ってしまうかと思いきや!5メートル先に現れたCマークと同じ向きにするとほめられると気が付きました。やった!これで視力検査は問題なくクリアできました。

たぶんどこの保健所でもあると思いますが、保健師さんにハンドルがあるかどうか聞いておくのもよいでしょう。

聴力検査の工夫…はできない!

 しかし、難航したのが聴力検査です。家で「手で耳元でカサカサして振り向くか試してください」などと事前に家で検査してくるように書いてありましたが、タカ君は全然振り向きません。名前を呼んでも振り向かないのに、カサカサくらいで振り向くわけがありません。それは耳で聞く情報が苦手な自閉症スペクトラムの特徴でもあります。

 それに、ほかにも「動物のイラストが描かれた紙を持たせ、検査者が少し離れたところから動物の名前を小声でささやき、言われた動物を指さして当てる」というものもありました。

 いや、動物もあまりわからないし指差しがまずあんまりできないんですけど…それに、離れているから集中できず、さらに耳で聴いて理解するのが苦手な視覚優位でもありますから、どうしても自宅では検査できませんでした。そして、医師の前で同じことをもう一度したのですがタカ君はどうしても理解できません。

 結局医師もどうすることもできず、総合病院で診てもらうハメになりました。タカ君が本当に聞こえているか調べるには、暗い部屋で睡眠導入剤を飲ませ、眠らせてから脳波の形で聞こえているかどうか調べるという大掛かりな方法しかありませんでした。

 ただでさえ寝ないタカ君を確実に寝かせるため、乳児の妹を背負いながらタカ君をその日は昼寝をさせずずっと起こしておいて、睡眠用の薄暗い部屋で30分子守唄をうたい、自分も育児疲れで寝落ちしそうになりながら、ようやく無事に寝かせることができました。寝なければ出直しなので私も必死です。

 その結果は…

 良かった!脳波は正常で、耳にはちゃんと伝わっている!

miki
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普通の子ならできる保健所での簡易聴力検査が障害のせいで理解できなかっただけ…

 まあちょっと複雑ではありますが、耳に異常がなかったことは良しとしよう。

 その日は睡眠導入剤でたくさん昼寝してしまったので夜は寝ないかと思いましたが、タカ君もいろいろ疲れたのか夜もぐっすり眠ってくれました。

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夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

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