断捨離ミニマリスト夫と片付けられないADHD妻のすれ違い

　mikiの夫は断捨離大好きのミニマリスト。そして私は片付けられないADHD妻。そんな二人が結婚して子どもが発達障害だった場合どうなるのでしょうか？

ミニマリスト夫の生活スタイル
ADHD妻の生活スタイル
習い事もミニマル！無駄！意味がない！
夫が反対する理由とは

ミニマリスト夫の生活スタイル

　服を例に出すと、夫はTシャツは1シーズンぶんをまとめ買いし、夏が終わったら秋冬の下着に。それが終わったらパジャマに。そしてそれまでパジャマにしていた服は捨てる。そんなところてん方式の感じです。趣味はジョギングと旅行なので、特に部屋を取る荷物はありません。趣味の専門雑誌を買うこともありますが、1シーズンが終わると即捨てています。たぶん自分の荷物は段ボールひと箱くらいしかないでしょう。

　片付けるのも非常に得意で、とんでもなく散らかった部屋も夫にかかればものの10分で見られるようになり、二時間もあればスッキリおしゃれな部屋に早変わりです。

　「今使わないものは捨てる。必要になればまた買えばいい」という考え方です。

　そんな夫の口癖は

夫

無駄！非合理的！そんなの意味がない！

　ただし、それをどこででも大声で口に出してしまうので恥ずかしいときがあります。

　子どもの制服の採寸会場に行ったとき、大勢の子が待っていたので私たちも素直に順番待ちしていたら、夫が大声で「こんなの無駄だ！非効率的だ！」と大騒ぎしだしてほかの父兄や店員さんもたくさんいるのに恥ずかしかったです。無駄無駄攻撃がうるさいので結局会場での採寸はやめて、後日私が直接店に連れていきました。

ADHD妻の生活スタイル

　私はとにかく物が捨てられない！小学生のころから使っているシャーペンもまだ持っています。小さい頃に買ってもらった色鉛筆もまだ使っています。図工の時間に自分が描いた絵なども全部まだ持っています。

　それに、すぐにいろんな趣味にハマってしまう性格で、そのグッズ（CD、本、ビーズ、布、レジン等…）収集癖もあります。さすがに今はやめていますが、昔集めた本や雑誌やグッズなどは今なお持っています。再生機器もないのにVHSビデオもいっぱいありますね。

　それらを捨てるなんて、自分の体の一部を捨てるようなものでぜったい無理なんです。

　そのくせ、片付けるのが大の苦手で、どれをどこにしまおうか？と考えるだけで激しい頭痛が襲ってきて「まあいいか…」とチョイ置きし、それがどんどん溜まって膨大になっていきます。数年前に引っ越してきましたが、未だに片付けきれずに部屋の隅に置いてあるものもあります。

　なんとかかんとか一日かかってヒイヒイ言いながら片付けても、ものの10分で子どもたちに散らかされ、まさに賽の河原状態。

miki

片付けなさい！

　と怒るものの、怒っている自分が片付け方がわからないため子どもたちにも教えることができません。

　恥ずかしながら、月に一度くらい私が子どもを連れて半日くらい外出し、その間に夫に片づけを頼んでいます。そうしない限りうちの家は永遠に片付かないのです。

習い事もミニマル！無駄！意味がない！

子どもの教育でも同じです。私は色々習い事をさせてみたかったのですが、夫は

夫

そんなの無駄だ！やる意味がない！

　特に、主治医には発達障害児に合う習い事として公文を勧められていたのですが、そんなものは無駄だと取り合ってもらえませんでした。私は上に書いたように生活態度がポンコツすぎるので、何となく反論できなくて。

　発達障害者には聴覚が敏感な人が多く、私も昔は音大まで考えるくらい音楽をやっていて絶対音感も持っています。流行りのポップスのメロディラインとベースラインくらいなら何も見なくてもすぐに再現できます。なんとなくの自分の実感ですが、楽器は指先を使いますし数十分もある楽譜を暗記しなければいけないので、右脳が非常に活発に動いて脳の成長に良い気がするんです。なのでピアノなどの音楽をやらせてもいいかなと思いましたが、それも意味がないと即却下。

　耳が成長しきらないうちにネイティブの英語を習わせたいとも相談したのですが、それも意味がないと却下。

　タカくんの自宅学習教材だけは反対を押し切って続けさせていますが、それも意味がないと連呼。絶対許せないらしく、ときどきブチ切れられて嫌がらせで捨てられたりするので、古紙のごみ箱から拾っています。

　なぜこのような話をブログに書いたかと言いますと、昨日タカ君が何も見ずに突然うちにあるキーボードを弾きだしたからなんです。