コロナ禍で変化した発達障害児の日常#2

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小学4年生

 前回の続きです。

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夫の在宅ワークで次々と生活が崩れる

 前回は夫が在宅ワークとなり、スマホを見せ放題にするのでタカくんとアヤちゃんがスマホ中毒になった話でした。次は、夫が在宅なことにより何かを手伝おうとしてくれるために起こったことです。

 夜は私が子どもたちをお風呂に入れ、歯磨きをして頭を乾かして、と一連のことをワンオペでやっていたのですが、在宅の仕事は17時頃に終わり暇な夫がそれらを手伝ってくれることになりました。私が子どもたちをお風呂に入れてそのまま上がらせ、自分が引き続きお風呂で自分を洗っている間に夫が歯磨きやその他をやってくれるというわけです。

 私も楽なのでつい、夫任せにしていましたがそれがいけませんでした…

miki
miki

うそ!?学校の歯科検診で虫歯になってる!!

 幸いにも乳歯だったのですが、いったいどういう磨き方をしていたのでしょうか。夫は甘いものを子どもに無限に与えるくせに歯の健康には無関心で腹が立ちます。2歳のころからペットボトル500mlのジュースをご飯前にこっそり与え、お腹いっぱいにしてご飯が食べられなくなるというのは何回もありました。やめてほしいといっても「この家ではお菓子とジュースは食べ放題にする!」と言ってきかないのです。理由は

夫

だって自分のおじいちゃんの家ではそうだったし

って、たまに行くだけだからだろとしか思えません。ミュータンス菌の感染を防ぐため私が子どもとお箸をわけることも夫はバカバカしいと鼻で笑っています。

 普通の子どもでも歯医者はすごく怖いと思います。それが発達障害児なのですから大変です。

 私はタカくんが歯医者が怖くならないように何年もかけて慣れさせてきました。フッ素塗布には幼児のころから通って、歯医者はドリルの音がするし変な機械がいっぱいあるけど怖いところではないんだよというイメージを刷り込ませるために、子どもに優しい歯科を探して…それが歯を削る歯科治療で一瞬で崩壊するかもしれません。

 さいわいにもタカくんの虫歯は非常に軽いもので、少し削って紫外線で固まるレジンをつめるだけというもので、痛くもなくパニックに陥ることはありませんでした。しかし、歯みがきは絶対に夫にはやらせないと強く誓いました。

マルチタスクができない発達障害児への悪影響

 次に、今まで深夜に帰ってきて朝早くに出勤していってしまう夫でしたが、今では在宅ワークのためずっと夕食にもいるようになりました。そのため、私がずっとタカくんに習慣づけてきた「食事中はテレビを消す」という約束も

夫

フン、おばあちゃんみたい(嘲笑)

 のひとことでかき消され、食事中にくだらないバラエティを家族で見る羽目に。それまでは、私と子どもたちで、その日にあった楽しい出来事や驚いたこと、勉強したことなどを報告しあう楽しい場だったのに…シーンとした会話のない食卓にひびくのはテレビの中のタレントのわざとらしいリアクションと笑い声のSEと夫の笑い声だけ。

 テレビを見ながらご飯を食べるというマルチタスクができないタカくんはいつまでもご飯を食べずバラエティに見入っています。年齢の幼いアヤちゃんも同じ。一時間経ってもほとんどご飯が減っていないという…

 それに、私はデカ盛りとか大食いとか激辛の番組が本当に苦手なのですが、夫が一番大好きなのもそういう番組なのです(笑)ギャル曽根さんとかみたいに楽しくきれいに食べる方はいいんですけど、大食いでもないタレントさんがオエーオエーと真っ青な顔でえづきながら無理に食べて大量に残すとか、ごはんがもったいないし何が面白いのって思っちゃうんですよね。必要以上の激辛も食べ物への冒涜なんじゃないかと思ってしまいます。べつにどんなテレビが好きでも人の自由だしこれは個人の感想ですけど。

ほかの定型児と同じことをさせようとする

 ようやく晩御飯を食べて、なんとかお風呂の時間になると

夫

もう4年生なんだから一人で風呂に入らせろ!

 定型児ならそうでしょうね。でも、この子は発達障害児。私はタカくんが保育園くらいのときから慎重に慎重にお風呂の指導をしてきました。まずは自分でお腹のあたりを少し洗うだけから始めて、次は右腕、それができたら左腕、慣れてきたらお風呂用タオルで背中をあらってみようか。と言う具合に。

  それを何年も訓練してようやく私の付き添いがあれば一人で一通り頭まで洗えるようになりました。お風呂におもちゃを置いたりお風呂で描けるクレヨンを置いたり色んなクイズを出し合いっこしたりして「お風呂はなにか不得意なことをやらされる嫌な場所」というイメージを持たないように。それが去年くらいのことです。それなのに…

 そして無理やりタカくんを一人でお風呂に入らせ、結果

タカくん
タカくん

お風呂はいやだよ!こわいよ!!!

miki
miki

ほらねやっぱり

夫

別に俺のせいじゃないぞ!

 結局、夫が普段あまり家にいないことで回っていた発達障害児への教育が、コロナで在宅になってしまったことでうまくいかなくなってしまったことが多いですね。まったく無理解なので…

 昨日タカくんがポツリともらしたことによると、朝、まだ私が寝ているときに勉強していたら夫にやめさせられたみたいです。そして、「平日は仕事でなかなか夏休みの宿題を見られないから、今日の午前中はすこし宿題にあててほしい」という私の懇願を振り切って子どもと遊びに出かけ、午後から大いびきかいて昼寝しています。子どもたちも疲れ切って宿題どころではありません。

 はあ、コロナさえなければタカくんの療育は順調に進んでいたのに…毎日がつらいです。

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夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

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自閉症の四角い青空

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