発達指数の検査結果でどん底に

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発達外来

 前回は問診の内容を書きましたが、今回は発達指数(DQ:Developmental Quotient)の検査について書きたいと思います。発達指数というのは私も知らなかったのですが、知能だけではなく子どもの全体的な発達の度合いを数値化して見るもので、100を基準としています。たしか新版K式というものだったと思います。検査を担当した先生は「もう一つの検査(たしか田中ビネー式)を実施しようとしたけどまったく不可能だったので検査方法をこちらに変えた」と仰っていました。この時点でかなり良くない結果になるのは何となく想像がついていましたが…

 まず、発達検査は長男と臨床心理士のマンツーマンで密室で行います。二歳なので母子分離できず泣きわめくのが普通だと思われますが、母親に興味のない長男は振り向きもせず検査室にダッシュで入室。その後も母親の私を思い出すことはなかったらしく、小一時間後けろっとした顔で検査終了しました。この臨床心理士さんは病院付の方なので、あの名古屋から出張してきたいけすかない臨床心理士さんとは違って穏やかな方でした。なんと、あの心無い言葉を吐いた心理士さんは患者への心配りどころか仕事もできないヤツだったみたいで、かなり時間が経っているのに病院のクラウドに提出されるはずのレポートを途中までしか書いてないとのことでした。なんだったのあの人は(怒)

 とまあこんな具合に検査は終わり、数週間後に結果を聞きに行くことに。正直私は二歳になっても母親すら認識できないこの子が普通じゃないことはわかりすぎるくらいわかっていましたし、私の家族親戚一同はみんな世間の「普通」からズレまくった人ばかりなので、現代の医療の解釈ではこの子に何らかの診断が下るのだろうなと思ってはいました。でも、どこかで「気のせいだよ、この子はちょっと変わってるけど普通だよ。ちゃんとみんなと同じ普通の人生を送れるよ!」って言ってほしかったのかもしれません。しかし主治医から示された数字は残酷なものでした。

 え?発達指数58?普通の子の半分強って意味?私はそれを直視することはできませんでした。私の一族は変わってはいるけど頭のいい人が多くて、知的に遅れている人はいなかったのです。私は怖くて何か月も「発達指数」という言葉を詳しく検索することができませんでした。主治医の先生は発達検査の結果を見ながら「良かったわね!軽いほうよ!」と明るく励ましてくれましたがその意味が「良かったわね!(知的障害としては)軽いほうよ!」という意味だと数か月後に理解したのです。診断結果は「自閉症スペクトラム、精神遅滞」でした。精神遅滞という言葉も知りませんでしたが、知的障害の言い換え語みたいですね。その当時は精神遅滞の意味を検索するのも怖く、その診断書や検査結果の紙も見たくなくてどこかにしまいこんだあげく、今は無くしてしまうという失態をおかしたわけですが…

 しかも、この診断にはもうひとつのトラップが隠されていたのです。(つづく)

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夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

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