息子の自閉症を受け入れられない夫

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 ある日突然「あなたの息子は自閉症で、ほかの子どものような人生は送れません」と宣言されて、あなたはすぐ納得できますか?ハイそうですかわかりましたってなりますか?それはとうてい無理な相談です。

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夫婦の時間がない

 今まで夫の話はまったくでてきませんでしたが、それもそのはず。このころは本当に激務で、朝6時に出て行って、夜の11時ころに帰ってきます。平日はいないのと同じですし、私が起きる前に出て行って寝てから帰ってくるので、月曜から金曜までずっと顔を合わさないときもありました。土曜日は社内試験(それに受からなければ左遷)の勉強、日曜日は試験の本番など、一週間ずっといないことも珍しくありませんでした。第二子出産の日でさえ、夜明けまで立ち合い出産しましたが有給取得は認められず、そのまま出勤していきました。そんなだから、いつもイライラしていました。そもそも、話し合う時間などありませんでした。それがよくありませんでした。

我が子が自閉症のはずがない

 そんな状況で、長男とたまにしか触れ合えない夫が息子の異変に気付くわけもありません。第二子が産まれてそれどころじゃありませんでしたし。障害と診断されて親がどのような心境の変化をたどるのかは大体同じだそうで

  • ショック:どうすればいいの?
  • 拒否:そんなわけないだろ!
  • 混乱:え?一生治らないの?パニック!
  • 努力:なんとか前向きになろう
  • 受容:障害を受け入れて生きていこう

 大体このようになるそうです。ちなみに私は自分もADHDでつらい思いをしてきたため、受容まではけっこう早かったです。この子は私と同じつらい思いをして生きてほしくない!それよりも、何かこの子が楽になれる方法があるならそれを片っ端から試したい!そう強く思ったからです。

 しかしとうぜん夫は違いました。「そんなことがあるわけない!この子は普通だ!医者が間違っているんだ!この話はそれで終わりだ!」と激高し、どれだけ言っても聞こうとしません。先生本人から聞けば少しは納得できるだろうと思った私は、主治医に頼み込み、夫ひとりで先生が本来勤めている重症心身障害児病院に行って、ひとりで診断に関する説明を聞いてきてもらうことにしました。先生はそこから出張診療でこの町の病院に来ているのが平日だけなので、激務の夫が平日に仕事を休んで診療に同伴するのは到底無理だからです。

主治医から夫へ説明してもらった結果

 土曜にわざわざ主治医の遠くの病院まで、長男が自閉症スペクトラムと診断された経緯とこれからの展望を聞きに行った夫。主治医は「殴られたらどうしよう」と言ってました。実際、自閉症の診断にパニックに陥り、医者に殴りかかる人は少なくないようです(絶対やめましょう)しかし、とても率直で患者に寄り添ってくれる先生なので、丁寧にわかりやすく夫が傷つかないように説明してくれるはずです。

 夫が説明から帰ってきた第一声は…

「これは保健所と医者の陰謀だ。自閉症と診断しなければ補助金が減額されるから、わざと患者を量産するため診断しているんだ」

 うちの実家で私の母親に「自分の実家だと思って過ごしてね」と言われて、それを真に受けて冷蔵庫を勝手に開けて晩ごはんのおかずの材料を食べまくり出禁になった経験のある夫には、人の心の機微を捉えるのは難しい事だったかもしれません。

 こうして夫は六年後の現在も、第二段階の「拒否」のまま進んでいません。誰か彼に納得いく説明をできる者はいないものでしょうか…(汗)

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夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

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