多動の長男を抱えてすべてがうまくいかない日々

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 保健師さんに指摘される前、長男は育てにくい子でした。まず言葉をまったくしゃべりません。定型の子ならしゃべらなくても意思の疎通はできると思うのですが、私には初めての子育てですから、それに気づくことはできませんでした。ただただ目についたものにダダーッと走っていってむちゃくちゃに壊すだけ。それに、母親の私にまったくなつきません。

 それに、そのころの私は別の問題も抱えていましたまず一つには、もう一人子供がほしいなということです。卵巣に問題があって自力排卵できない私が40代で長男を自然妊娠できただけでも奇跡に近いのですが、だったらもう一人くらいできるんじゃない?という気持ちで一年だけ頑張ってみることにしたのです。しかし、PCOSという排卵ができない症状を持つ私は排卵誘発剤を飲むしか妊娠する方法がありません。しかしこの排卵誘発剤はとんでもないキツイ薬で、人格が変わったようになってしまいささいなことでイライラしてしまいます。加えて、多動の一歳長男を連れて一日おきに卵子の育ち具合や注射をしに病院に通わなければなりません。これはなかなかの苦行で、ただでさえ私になつかない長男にやさしい気持ちを持つことが難しくなってしまいました。

 もうひとつの問題は実家との関係です。私の母親はいわゆる毒親という分類に入る人です。昔から母は私には何を言ってもかまわないと思っていて、お前とは合わない、産むんじゃなかった、ブスでバカで性格が悪いと日々言われていました。長男のときは里帰り出産したのですが、やはりささいなことでキレまくり、産後退院一日目の腰ガタガタの私を甘えるなとスーパーに引きずり回し、お前なんか出ていけ産むんじゃなかったの罵声のオンパレード。しかし外面が非常にいいので、いつの間にか私が母をいじめていると嘘のうわさを流され、最後は私が悪者です。でも私はほかのきょうだいみたいに母に愛されたかった。だから我慢していました。

 保健師さんに、私の長男は少し言葉が遅れているから検査をしてもらったほうがいいと言われても、まさかそんなわけない。男の子は言葉が遅いっていうじゃない。検査なんて大げさな。と聞き流していたのです。それに、相変わらず私になつかない長男にも嫌気がさしていました。子育ては大変だけど、子供が母親を一心不乱に求めるからこそ愛情も持てると思うんですよね。でもうちの長男は前述のとおり、二歳になろうとしているのに私にまったくなつかない。なんだか子育てにやる気をなくしてしまっていました。なぜ私はどんなに手を尽くしても母に愛されないのに、この子はなつきもせず無条件に私に愛されると思っているの?それっておかしくない?そんなひねくれた気持ちでした。

 しかしあるとき、転機が訪れました。実家である集まりがあったとき、きょうだいや親戚一同の見ている前で私たち親子はささいな理由で散々に母に罵倒され実家をその場で出ていかされたのです。私と旦那さんと二歳にもならない長男を罵倒する母の目は狂気に近い目つきでした。しかも、狂気に巻き込まれるのをおそれて誰も止める人はいませんでした。そこでハッと気が付いたのです。

 あれ??私なにしてたんだろ?一生かけても得られるはずのない母親の愛情をみじめに追いかけたりして。今大事なのは狂気の母親への未練ではなく目の前にいるこのフヤフヤの自分になつかない物体じゃないのか?なにしてたんだ?早く保健師さんに電話して指示を仰がなければ!

 こうして私は保健師さんに自ら電話をかけることにしたのです。

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夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

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自閉症の四角い青空
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