保育園に一時入園でトラブルの予感

スポンサーリンク
保育園(一時入所)

 この前の記事にも書いたのですが、私は43歳にして妊娠しました。もちろんほしいとは思っていましたが半分あきらめていましたし、まさか上の子が自閉症で知的障害だとは思わなかったので、この年だけど、もし奇跡的にきょうだいができたらいいよなあ~くらいにゆるく妊活していました。長男に診断が下ったのは、お腹が目立つ頃でした。もし診断が先なら妊活はしなかったかもしれません。それくらい過酷な育児でした。

スポンサーリンク

自閉症児が未知の世界、保育園へ

 そのころの私には育児を助けてくれる人は誰もいませんでした。夫は激務で家には寝に帰ってくるだけで、土日も休日出勤や仕事の勉強などで家にいませんでした。夫の転勤について引っ越してきたので知り合いすらいません。実家も頼ることはできません。臨月のため療育も行けていません。そんなわけで、産前産後のみですが激戦の保育園に一時入所できることになったのです。産前産後の一時入所を扱っている園は住んでいる場所には一か所しかなく、自動的にそこにはいることになりました。しかし、それが事件のはじまりでした。

その頃の長男の様子

 それまで一時保育で半日だけ預かってもらうなどありましたが、一日中、それも大集団で同じことをするというのは初めてです。不安もありましたが正直助かりました。
 その頃の長男は二歳と半分くらいでしたが未だに言葉はなく、母親への愛着もなく、多動はピークに達し、口頭指示はまったくはいらないという子でした。そして、少し気に入らないことがあれば何時間でも大音量で泣き続け、排便を床に塗り付け、すべての本や書類を破り、すべての高いところに限界までのぼり、どんな場所からも猛スピードで脱走するなど、一秒でも目を離すことはできませんでした。

 大きな公園に連れて行ったときは、とにかく猛スピードで車を停めた駐車場の一番反対側まで走って行ってしまい、そこでもう疲れてしまって長男は大号泣開始。皆が振り返るレベルの泣き方なので、臨月だけど抱っこするしかありません。ベビーカーを抱えているととっさのときに追いかけられないので持ってきていません。車までの500メートルを半泣きになりながら、10メートル抱っこしては降ろし、10メートル抱っこしては降ろししてなんとか一時間後に車にたどり着いたどきは本当に疲れ果てました。

 昼夜逆転で夜は二時間かかって寝かしつけても寝ることはなく、夜中の11時にやっと寝たと思ったら夜の三時に夜泣きが始まるのです。近所迷惑になるので、臨月の大きなおなかを抱えて夜の三時から一時間ほどドライブしてやっと寝るという毎日の繰り返し。深夜なので走っているのは走り屋みたいな車や急いでいるトラックばかりで、よく煽られたものです。思い切って寝かしつけをやめてみたら、暗闇の中、深夜の二時までミニカーで遊んでいました…

集団での成長を期待していたけど…

 もちろん臨月でもう多動の長男を追いかけられない私には一時入園はありがたいことでしたし、妊娠で行けなくなった療育の代わりにもなると聞かされ、かなり期待していました。集団の中でもまれることで、今までなかった発語が出たり、集団行動ができたりするのではないか?もしかして外部からの刺激で急に成長したりして自閉症スペクトラムなんて誤診でした!なんてなるのではないか?そんな小さくない期待を抱いて保育園に預けたのです。しかし、ここは運悪く私立のお勉強系保育園だったのです。入所している子たちは二歳とはいえ生後半年からここに来ている集団生活のエリートばかりで、保育園に特色があるなんて知らなかった私の期待でいっぱいになった胸は、早晩張り裂けることになるのでした。(つづく)

↓ランキングに参加しています!よかったらポチっと押して応援よろしくお願いします
プロフィール
このブログを書いてる人
miki

夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

mikiをフォローする
PVランキング用
PVアクセスランキング にほんブログ村
保育園(一時入所)
スポンサーリンク
mikiをフォローする
自閉症の四角い青空

コメント

タイトルとURLをコピーしました