発達障害児の初参観日で私が思わず泣いた日

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保育園(年中)

保育園に入園して二か月ほどすると、保育参観日というものがありました。これは発達障害児の親にとっては、我が子が普通の子ではないということを自他ともに知らしめる地雷イベントでもあります。

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初めての保育参観日まで

 初めてのことが苦手な私とタカくん。しかも、年中から入ってきた障害児とその親ということで、周りのママさんもどう接していいかいまいちわからなかったと思います。親の欲目では、見た感じ普通の子と同じだと思いますが、私の数少ない友人に聞いたところ、見た目で障害を持っていることがバレバレみたいでしたし。ときどき「障害を持つ子との交流」みたいなイベントでここの保育園に来ていたので障害児ということは皆さんにバレていますから、下手に近づいてもし他害する子だった場合は目も当てられません。なので、警戒されるのはしょうがないことだと思います。妹のアヤちゃんのときは同じクラスに他害児がいたので本当に嫌でしたし。

 それに、田舎の小さな保育園なので、ほとんどの人がどこかで繋がっているのです。兄の知り合いだとか、同級生の友達だとかで。そこに、地元がこの町ではない、障害児を連れた疲れ切ったママが現れたら…まあ警戒されるでしょうね。

 タカくんは登園するときずっと泣きわめいていましたしすごく目立ってしまっていました。しかも、泣く理由が汗ばむくらいのポカポカの春の陽気の中またアレです。

タカくん
タカくん

寒い!寒いよおおおおお!!

他のママさん
他のママさん

え?どういうこと??

miki
miki

まあまあのレベルで恥ずかしい…

 その理由はこちらに詳しく書きました↓

 そんなわけでずっとボッチママの私でした。年中から入園したので、もうすでに出来てしまっているグループの中に入れるほどコミュ力もないですし。そもそもママ友って「子どもの友達のママ」なわけですから発達障害の中でも自閉症の特徴が強い友達0のタカくんのママである私にママ友なんて夢のまた夢です。

どうやって保育園まで行くか問題

 ところで、保育園まではふだん車で送り迎えしているのですが、保育園の駐車場が少なく、保育参観日はマイカー禁止です。やむを得ず区外から入園してる人だけはマイカーを使えるというルール。

 保育園までは車ならすぐだけど子どもの足では15分くらいかかります。多動がおさまってきたとはいえ、落ち着きがなく声での指示が届かないタカくん。風が吹いただけでパニックを起こしてしまうのに、いつもと違う登園にパニックを起こし、途中で車道に飛び出さないとも限りません。さらには運動が大嫌いで外遊びもしないので体力もありません。体も周りの子より明らかに一回り小さく、歩く姿もつま先を引きずるような疲れる歩き方です。

 しかも、2歳になるかならないかの妹のアヤちゃんまで連れて行かなくてはいけません。ベビーカーを両手で押しながら、どうやってタカくんを安全に歩いて連れて行けばいいの?まあまあ重くなってきてるアヤちゃんはおんぶして、タカくんをがっしり手を繋いでいくしかない?もう人目なんて気にせずハーネス買うしかない?特別に駐車場使わせてもらったら裏でズルいとかコソコソ言われそうだし、うーん詰んだ…

救世主あらわる

 そんなとき、私に声をかけてくれる1人のママさんがいました。

ママさん
ママさん

今度の保育園参観日、どうやって来るんですか?

miki
miki

歩いてくるつもりですけど…

ママさん
ママさん

じゃあうちのガレージ使います?うちの家は保育園のかなり近くなんですけど、一台駐車場が空いてるんで…

miki
miki

ほっほんとですか!?いいんですか!?ありがとうございますっっっ!!

ママさん
ママさん

別に気を使わなくていいですよー!今まで下の子が小さい他のママさんにも貸してきましたし下の子連れて歩いてくるの大変でしょう?

 世の中、こんな神みたいな人が本当にいるんだって驚いてしまいました。コミュ力皆無でどこでもうまくなじめなくて浮いてしまう私にとって、他人というのは私という存在を脅かすものでしかなかったのに…私に親切にしたってなんの得にもならないどころかマイナスになる可能性だってあるのに…

 正直に言うと、私が逆の立場ならこんなこと自閉症の子どもを連れたよく知らない人に言えなかったと思います。次に言われた言葉で私は泣いてしまいました。

ママさん
ママさん

困ったことがあったらいつでも言ってくださいよ!

miki
miki

今までそんなことを言ってくれた人は誰もいなかったんです…

ママさん
ママさん

??

 結局、当日はこのママさんの申し出で車で保育園に登園することができ、参観日といいつつ親と一緒に体操や宝探しをするという企画ばかりで、日ごろの練習の成果を親に見せるみたいなことはなかったため、悪目立ちすることもなく一安心。担任の先生の話のときも、内容はわかってないもののちゃんと集まって、途中で脱走したりということもなく、無事に初めての保育参観が終わりました。

 そのママさんの家はとても大きなお家で、お子さんたちもみんなスポーツも勉強もできる優等生。着ている服や話している内容からもうちとはレベルの違う裕福な方だなという印象でした。タカくんが保育園に歩いて行けるほど体力がつき、アヤちゃんがちゃんと歩けるようになるまで、保育園のイベント事のときは駐車場を貸してくださり、本当に助かりました。

 コミュ障でいつも家族にも邪険にされてきた私なので、こうやって親切にされるとどうしていいかわからなくて、ずーっと顔は真っ赤のままで焦って場違いなことを口走ってしまったり挙動不審になってしまったりして、だいたい距離を置かれるのですが、この方だけは私が変なことを口走ったり突然話をぶった切ったりなどしても(←これは一般的に発達障害の特性と言われています)そういうこともなく、さりげなく助けてくれたりしました。

 子どもは障害を持っているけど、こうやって人の小さな親切の心に触れ合えることができてとても嬉しかったのを今でも覚えています。私もこういう人に憧れますけど、なかなかできませんね。

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夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

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自閉症の四角い青空

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