これは現在のお話です。10ねんぶりに仕事を始めようと面接にやってきたはいいですが、思っていたのと違っていて…？
面接当日
面接の日、指定された時間より10分早く会場に着き、心の準備を整えました。ハロワの相談員によると、この前の説明を聞いても応募してきた人は4名（採用は1名）だそうで、なかなかの倍率です。私は今まではPCを使ったデスクワーク中心で厨房はやったことがないので、それも不安材料です。でも、働く時間帯を考えると現状これしかないのです。
名前を呼ばれて返事をして面接会場に入ると、そこは広ーい会議室で、なんと私の前にはずらりと6人もの面接官が！これはたぶん課員総出です。4人は中年以上の男性3人に女性1人、あとの2人は下っ端ぽい若い女性です。この若い二人が説明会のとき色々説明してくれた人です。
私は面接官は多くて2～3人くらいだろうと思っていたので、ほぼ初対面の6人からジロジロ見られるのに圧倒されてしまいました。まあ、アレルギー対応食の事故などはあってはならないので、採用には慎重を期すのかもしれませんが、それにしても多くねえか？
まず一番右端の若い女性がいきなり
では1分間で応募してきた仕事の内容の説明をお願いします
そこまで真剣に仕事内容を読んでいなかったかも…
一応仕事内容は覚えてはいたのですが、口下手説明下手のうえに、最初は志望動機などを聞かれると思っていたので不意打ちの質問に焦ってしまいました。その次の若い女性には何を聞かれたか忘れましたが、3番目にいた無表情の管理職ぽい女性に聞かれたのは
得意な料理はなんですか？
あ、あの、ハンバーグとかロールキャベツとか（手間のかかるものを言わなきゃ！！）麻婆豆腐もレトルトを使わずに作りますし！
煮物とかは作らないんですか？
もちろんできます！肉じゃがとか筑前煮とか
では作り方を教えてください
なんかこの辺で疲れてきました。なんでこんな圧迫面接みたいなことされないといかんのよ～まあちゃんとだしを取って、砂糖とみりんを先に入れて煮て…みたいな説明はしましたけど。
では次に、2人一組のペアで仕事をしてもらいますけど、相手と合わなかったときはどうしますか？
そんなこと言われたってさあ、合わなくたって働くしかないじゃん！サークルじゃないしお金がほしいから応募してきてるんだし！
とは言えないので
私は合わせることが得意なので、相手の方に合わせていきたいと思います！
とにこやかに答えました。
では、もし調理が間に合いそうにないときはどうしますか？
なんなのこの圧迫面接は。最低賃金のパートなのに市の仕事だからって強気すぎない？
ともいえないので
そのときは、パートナーの方と連携しあって助け合って仕事を進めていきたいと思います
とにこやかに答えました。でも正直このあたりでやる気が失せてきてました。次の質問はまた厳しくて
今までデスクワークだったのにどうしてこのような職種に応募されたんですか？（＝未経験の人が気楽にできる仕事じゃあないんですけど？なめてないですか？）
もういやだ！私のような不出来な人間がこのような身分違いの職に応募して申し訳ございませんでした！帰らせてください！
とも言えないので
小さな子どもがおりまして、実家の助けもないため長い時間働けないからです（あ、よけいなこと言っちゃったかも）
さらに一番偉い人（部長？）が追い打ちをかけるように
あなた、自分の短所に「おとなしい」って書いてますけど、どうしてですか？（何的外れな履歴書を書いてんのこの人）
ぐうう…それが短所だと思ったから書いたまでですよ！それに、本当の短所（顔が覚えられない、耳で聞いたことは覚えられない、コミュ障、ADHD）を書いたらどこにも採用されませんから…
そうですね、誰とでも仲良くなれるタイプの人にあこがれていまして！私は人見知りなところがあるので（あっこれはペアの人とうまくやれないと思われるかも…まずいこと言っちゃった）
とまあこんな感じで、30分間仏頂面の6人から質問攻めに遭い、疲れて抜け殻みたいになって面接会場をトボトボと後にしました。この年になって人格否定されるのはツライ…
後日、合否連絡が来ましたが、当然不合格でした。10年ぶりの就職活動は、嫌な思いしただけで終わりました（泣）
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