子どもの障害を受け入れず邪魔ばかりする夫とは離婚すべき?

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親自身の悩み

 誰だって、子どもは普通に生まれてきて普通に育っていって、普通に小学校にはいって普通に就職して普通に生きていく…そんなふうに漠然と思っているでしょう。ただし、二歳になったばかりで自閉症スペクトラムと診断された長男には普通の道は歩けません。

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この子は障害じゃない!

 いろんな本を見せたり、主治医に説明してもらったりして、なんとか夫に自閉症スペクトラムというものを理解してもらおうと頑張っていた私。私自身は、自分の生きづらさ、親のおかしな言動などからインターネット黎明期にあちこち検索して、発達障害なるものを漠然と理解していたので、障害の受容も早かったです。しかし夫は違います。説明すればするほどかたくなになり、長男の自閉症スペクトラムの診断を絶対認めようとはしません

 そのため、私が療育とワンオペ育児でヘトヘトになっていても

夫

じゃあその療育とやらを辞めれば済む話じゃないか。医者はなんでそんな大変なことを勧めたんだ。だいたいこの子は障害者じゃないんだからそんなところに行く必要はない!はい論破!

miki
miki

そういう話じゃないのに~!!!

食い違う育児論

 長男の発達障害専門の主治医には

主治医
主治医

必ず夫婦の教育方針は同じ方向にしておいてくださいね。その都度指示が違ってしまうと自閉症児は混乱してしまいます。

 と言われているのに、まったく聞く耳を持ちません。

 折しも、療育に通って半年くらい経ち、ようやく療育の成果が現れ始めたころだったのです。三歳半にしてようやく「おかあさん〇〇いった」などの三語文をしゃべりはじめ、自閉症児が苦手とする見立て遊び(砂山に枯れ木を立ててバースデーケーキに見立てるような、そこにあるものを何かに見立てて遊ぶ)もできるようになりました。

 自傷(ストレスが溜まると壁に自分自身を打ちつける)したり脱走したりはありますが、母親への愛着も生まれ、最初はボーっと見ているだけだった療育での手遊びなども参加できるようになってきたのです。

 長男は感情のコントロールがまだまだ難しくはありますが、かなり落ち着いてきていました。夫がいないとき以外は…

夫がいるときは別人になる長男

 たいていの療育施設で取り入れられているABA(応用行動分析学)をうまく取り入れ、かなり長男のコントロールに成功していた私ですが、夫はまったく耳を貸さず、ABAの方法論と正反対の対応をします。私の想像なんですが、夫は

夫

mikiが間違っている。ということは、mikiの言ってることの正反対にすればいんじゃね?

 と思っていたような気がします。

 家にいるときは勝手におやつやジュースを好きなだけ与え、やめてほしいと言っても無視されます。療育と赤ちゃんの育児で忙しい中、ようやく晩御飯を作ったのに、私の知らないうちに食べる直前に500mlのペットボトルジュースを三歳児に「欲しがるから」とまるごと与え、当然長男は晩ご飯を食べられなくなります。栄養や食べやすさや偏食を考えて作ったものはすべて無駄に。抗議すると逆ギレされて手が付けられません。

 本当に困るのは、夫がいないときも長男が「ジュースをくれ」と延々と泣き続けることでした。普通の子なら10分も泣けばあきらめるでしょうが、そこは自閉症児。いったん気持ちが崩れたら半日は轟音で泣き続けますし何を言っても効果はありません。しかし、そこで折れてジュースをあげたら「泣いたら要求が通る」と誤った学習をしてしまうため、虐待と疑われるような耳をふさぎたくなる大音量の号泣に何時間も耐えなくてはなりません。家事育児療育で夜は夜泣きの相手でクタクタなのに、昼寝もできなくて本当に気が狂いそうでした。寝られないというのは確実に精神を削られていきますからね。

離婚が胸をよぎる

 このように、子どもが生まれるまでは一度もケンカをしたことがなかった私たち夫婦の間にはすきま風が吹くようになっていきました。子どもが障害者の場合、父親のほうが子どもの障害を受け入れられずに離婚する夫婦は少なくないようですね。

 そのうち私は、とにかく夫を排除すればすべてうまくいくのではないかと短絡的に考えてしまうようになりました。そして、診察日に思わず主治医に「このままだと長男の療育に支障が出るので離婚することも考えている」と思わず言ってしまいました。主治医の答えは

主治医
主治医

それは悪手だね、お母さん。私の担当患者に離婚してシングルで自閉症の子を育ている人がいるけど、仕事と育児で本当に大変そうよ。時間を取られて満足な療育もできなくなってしまうよ。とりあえず旦那さんは忙しくてほぼ子育てに関わらないのだから適当に放っておいて、私たちですすめていきましょう(笑)

 確かに冷静に考えればそうです。週4で療育があるので働けないですし、療育をやめて働こうとしても障害があるので保育園には預けられないし、幼稚園はもっと無理ですし、親きょうだい親戚その他は全員遠くに住んでいるから頼れませんし。今はとにかく夫婦のもめ事は置いておいて療育に割く時間を確保しなければなりません。主治医の先生の、肩の力を抜いたアドバイスにより密かに離婚を回避し、現状維持を選んだ私でした。

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夫激務、両家両親遠距離、友達ゼロの高齢アラフィフぽんこつメタボADHDママが自閉症児を子育て中!

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